沮授

沮授(そじゅ)とは
後漢末の人物で、袁紹に仕えた謀臣。字は公与(こうよ)。冷静沈着で大局を見通す知将として知られる。
 
生涯
冀州出身の名士で、袁紹に仕えてその参謀となった。初めから曹操の台頭を警戒し、官渡の戦いの前にも「早く曹操を討つべき」と進言したが、袁紹に容れられなかった。戦後、袁紹が敗れてからも献策を続けたが、疑われて罪を着せられ、最期は牢獄で憤死したと伝えられる。
 
人物
義に厚く剛直な性格で、己の判断を曲げない頑固さがあった。田豊と並んで袁紹陣営の良心ともいえる存在であり、常に大局を見据えた意見を述べた。だが、主君が耳を貸さなかったために、その才を生かすことができなかった。
 
関連する人物
袁紹(主君。だが沮授の諫言を容れなかった)
曹操(敵将。沮授は曹操の力量を正しく評価していた)
田豊(同僚の謀臣。同じく剛直さゆえに疎まれた)
 
有名なエピソード
官渡の戦いの前に「曹操を軽視すべからず」と強く進言するも、聞き入れられなかった。
・戦後、袁紹の失政を憂いながらも罪を着せられ、牢で憤死。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、田豊と並んで袁紹陣営の「真の賢臣」として描かれる。冷静な眼で曹操の強さを見抜く一方、聞き入れぬ袁紹の無能さを際立たせる役割を担っている。その最期は田豊同様、袁紹の失敗を象徴する悲劇として描かれている。
「沮授」の基本情報
総登場回数
33回
活動期間
3巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
孔明の巻
最も活躍した巻
臣道の巻 (19回登場)
「沮授」登場回数
合計: 33回
0 4 9 14 19 0 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 19 臣道の巻 12 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前