済南

済南(せいなん)とは
済南は、中国山東省の中西部に位置する都市で、後漢から三国時代にかけても重要な都市の一つであった。現在の済南市にあたり、歴史的に政治・経済・軍事の要衝である。
 
歴史的背景
済南は戦国時代には斉の領土であり、漢代には済南国が置かれた。後漢時代には郡治として発展し、山東地方を治める拠点の一つとなった。黄河下流域に近く、豊かな土地と交通の便により繁栄した。
 
三国志での関わり
済南は曹操の初期の経歴と関係が深い。曹操は若くして済南国の相(長官)に任命され、ここで腐敗した官吏や不正を正す施政を行った。彼は厳格に法を施行し、民衆からは恐れられつつも、政治手腕を発揮したことで知られる。この経験が後の群雄としての基盤を築いた。
 
関連する人物
曹操(済南国相として赴任し、政治手腕を示した)
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治三国志』では、済南は曹操が若き日に地方官として赴任した土地として描かれる。ここでの厳格な施政は、後の曹操の冷徹で現実的な政治姿勢の萌芽として物語的に強調されている。史実に基づきつつ、彼の人物像を際立たせる重要なエピソードとなっている。
「済南」登場回数
合計: 5回
0 0 1 2 3 3 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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