荀彧
荀彧(じゅん いく)とは
生涯
しかし晩年、曹操が魏王として皇帝に近い振る舞いを見せ始めると、漢室の正統を重んじていた荀彧はそれに反対し、やがて失意のうちに病没した(210年)。その最期は、曹操の意に逆らったために死を強いられたとも伝えられている。
人物
荀彧は冷静沈着で知略に優れた人物であり、政治的バランス感覚に優れていた。また謙虚で清廉な人柄で、人材登用に際しても私情を挟まず、公平であったとされる。
一方で理想主義的な性格でもあり、曹操の現実主義と対立する面が晩年に現れた。
関連する人物
曹操(主君として仕え、その覇業を支えた)
献帝(漢室を尊重し、彼の存在を軸に政権を維持しようとした)
有名なエピソード
・曹操がまだ小勢力だった時期に見抜いて仕えた慧眼
・「王佐の才」と称され、魏の宰相格として重きをなした
・曹操の魏王就任に反対し、理想と現実の狭間で失意の死を遂げた
史実でも漢室を尊重し続けた点は同じだが、小説ではより劇的に「曹操の野望と理想の対立」を象徴する人物として脚色されている。
「荀彧」の基本情報
総登場回数
94回
活動期間
7巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
図南の巻
最も活躍した巻
臣道の巻
(43回登場)