荀攸

荀攸(じゅんゆう)とは
荀攸は後漢末から三国時代初期にかけての政治家・軍師で、曹操の重要な参謀の一人。字は公達(こうたつ)。名門荀氏の出で、従兄弟の荀彧とともに曹操を支えた。
 
生涯
荀攸は潁川の出身で、若くして聡明さを評価され、朝廷で仕官した。董卓の乱の後、曹操に仕えることになり、その知略で曹操を補佐した。
官渡の戦いでは曹操に決定的な勝利をもたらした戦略を献策し、袁紹の大軍を破る立役者の一人となった。以後も赤壁の戦いや南征などで重要な軍略を担い、曹操の天下統一事業を支えた。
建安22年(217年)に病没した。
 
人物
荀攸は冷静沈着で、短い言葉の中に核心を突く策を含む人物とされた。性格は謙虚で、功績を誇ることがなく、曹操からも厚い信頼を得ていた。
また、名門出身ながら清廉で、私欲を持たなかったことでも知られる。
 
関連する人物
荀彧(従兄弟。同じく曹操の参謀で「王佐の才」と称された)
曹操(主君。荀攸の献策を信任し、数々の戦いで活用した)
袁紹官渡の戦いで荀攸の策によって敗れた)
 
有名なエピソード
官渡の戦いで、袁紹の兵糧を奇襲する策を献じたこと
・「百策百中」と評されるほどの戦略眼を持っていたこと
・生涯、功績を誇らず、控えめな姿勢を貫いたこと
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治三国志』では、荀攸は荀彧と並んで曹操の知略を支える参謀として登場する。ただし物語的には荀彧の存在感が強いため、荀攸はやや控えめに描かれる。しかし、官渡の戦いなどの重要局面ではその策が勝敗を決する役割を果たす。
「荀攸」の基本情報
総登場回数
39回
活動期間
8巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
図南の巻
最も活躍した巻
赤壁の巻 (13回登場)
「荀攸」登場回数
合計: 39回
0 3 6 9 13 1 桃園の巻 1 群星の巻 2 草莽の巻 10 臣道の巻 5 孔明の巻 13 赤壁の巻 4 望蜀の巻 3 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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