都門
冒頭
都門(ともん)とは、都城の門、または都の出入口を指す語です。吉川英治『三国志』では「洛陽の都門」など、王朝の都に設けられた城門を具体的に示す用法と、都を出入りすること自体を表す比喩的な用法の双方で現れます。
概要
後漢末から三国時代の都である洛陽や許都のような大都市は、城壁で囲まれ、複数の門を通じて人馬・物資の往来を統制していました。都門は軍事的には防衛線であり、行政的には検問や通行管理、情報伝達の要所でもあります。小説中でも、都門は「獣類の通る道でない」として秩序と権威の境界を示す語として用いられます。
意味
語義の中心は「都の門」ですが、転じて「都の内外を分かつ境界」「都を脱すること(都からの離脱)」を含意します。作中では「都門を脱して」という形で、都の支配圏・監視圏から離れることを表す言い方が見られます。
用例と当時の文脈
史実との違い
都城の門が防衛・検問・告示の場となる点は史実の都市制度と大きく矛盾しません。