青梅
青梅(あおうめ)とは、日本語では主に梅の未熟な実、もしくはそれを使った食品や酒(梅酒など)の材料を指しますが、三国志においては有名なエピソード「青梅煮酒(せいばいじしゅ)」で使われます。
このエピソードは、劉備と曹操が若き日に、青梅を肴にして酒を飲みながら天下の大事について語り合ったというものです。この時、曹操が「もし自分がやむなく人を殺すような状況になったらどうするか」と問い、これに対する劉備の慎重な応答が、後の両者の関係のきっかけとなったという逸話です。
この「青梅煮酒」は三国志愛好家の間で非常に有名なシーンであり、のちに両者が天下を争う運命を象徴するものとして語られます。現代でも「青梅煮酒論英雄」といえば、後に歴史を大きく動かす英雄たちの若き出会いと、互いの心を探り合う緊張感を伴った場面として親しまれています。