鹵簿
鹵簿(ろぼ)とは
鹵簿とは、天子や高官が外出する際に従う儀仗(ぎじょう)・行列のことを指す。旗や車、楽器、護衛兵などが整然と並び、威儀を示す制度的な行列である。
語の由来
「鹵」は古代の城門を意味し、「簿」は名簿・帳簿の意で、もともとは軍や儀仗の配置を記した名簿を指した。それが転じて、実際の儀仗行列そのものを「鹵簿」と呼ぶようになった。
歴史的背景
中国では周代から皇帝の行幸や諸侯の外出に際して儀仗が伴われた。漢代以降は制度として整備され、旗、楽隊、護衛兵、馬車などを編成した壮大な行列が「鹵簿」と呼ばれた。
特に皇帝の威光を示すものとして重視され、規模や内容は身分によって厳格に定められていた。
三国志での関わり