外戚
冒頭
外戚(がいせき)とは、皇帝の母方・后妃側の親族として、宮廷権力に強い影響を及ぼし得る一門のことです。
概要
後漢末の宮廷では、皇帝の近親として政治に参与しやすい外戚と、宮中実務を掌握する宦官勢力が対立しやすく、政局の不安定化を招く要因となりました。外戚は皇帝の外家として官職や軍権を得やすい一方、皇帝の寵愛や后妃の地位に依存し、皇位継承問題や派閥抗争と結びつきやすい立場でもあります。
意味
外戚は本来、血縁上の呼称であり、制度上は「外家」「后族」などとも重なります。外戚が権勢を振るう状況は、皇帝が幼少・病弱であったり、后妃や太后が政治に影響力をもつ場合に強まり、官僚機構の統制を離れた縁故任用や軍権掌握につながり得ます。作中でも、前漢元帝の外戚にあたる許章が法を越えた振る舞いをした例が引かれ、外戚の特権性と、それを取り締まろうとする官の衝突が語られています 。
歴史
後漢末では、霊帝の后である何后の兄・何進が、妹の入内と皇子出産を契機に要職へ昇って権力を握った事情が示され、外戚が政治・軍事の中枢へ浮上する構図が描かれます 。他方で、后妃や太后をめぐる対立が激化すると、外戚側と宦官側が互いを排除しようとして抗争が先鋭化し、朝廷の統制を弱める方向に働きます。
関連人物
史実との違い