文醜

文醜(ぶんしゅう)とは
後漢末の武将で、袁紹に仕えた猛将。顔良と並び称され、袁紹軍の双璧と呼ばれた。
 
生涯
河北に勢力を誇った袁紹の麾下で、先鋒として活躍した。白馬の戦いで顔良関羽に討たれた後も、文醜は引き続き袁紹軍の主力を担い、曹操軍と戦った。延津の戦いで曹操の奇襲を受け、混乱の中で討ち取られた。討ったのは張遼または関羽とも伝わり、史書の記述には揺れがある。
 
人物
勇猛果敢な武将で、正面突破の戦いを得意とした。顔良とともに袁紹軍の象徴的な勇将だったが、冷静さに欠け、戦術面では曹操軍の老練さに及ばなかった。
 
関連する人物
袁紹(主君)
顔良(盟友であり双璧の勇将。白馬で戦死)
関羽顔良を討ち、文醜とも戦った)
張遼(文醜を討ったとされる説がある)
 
有名なエピソード
白馬の戦いで顔良関羽に討たれると、文醜が後を受けて奮戦するも、曹操の用兵に翻弄されて戦死。
袁紹軍の「二枚看板」の勇将が次々に倒れたことで、袁紹の威勢に大きな陰りが生じた。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、文醜は顔良と並んで勇猛な武将として描かれるが、曹操軍の老練な戦術の前に力を発揮できず、あっけなく敗れる。顔良に続く文醜の死は、袁紹の華やかな軍の失速を象徴する場面として描かれている。
「文醜」の基本情報
総登場回数
62回
活動期間
4巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
望蜀の巻
最も活躍した巻
臣道の巻 (37回登場)
「文醜」登場回数
合計: 62回
0 9 18 27 37 0 桃園の巻 19 群星の巻 0 草莽の巻 37 臣道の巻 4 孔明の巻 0 赤壁の巻 2 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前