曹家
冒頭
曹家(そうけ)とは、曹操を中心に形成された曹氏一門の家(家門)で、のちに魏(曹魏)の王家・皇室へ連なる勢力です。
概要
吉川英治『三国志』では、曹家は「一族」「兄弟」「一門」といった結びつきで語られ、戦場での同姓結束(曹操と曹洪の兄弟が連携して危地を脱する場面など)や、宮中の政変で曹氏一族が禁門を守る場面に見られるように、軍事と政治の両面で中枢を占めます。
構成と主な人物
曹操の実子として曹丕・曹彰・曹植・曹熊の四人が挙げられ、後継をめぐる緊張が曹家内部の重大事として描かれます。 また、曹仁が「曹操の一族」として登場し、曹休も曹操の甥として言及されるなど、周縁の宗族も要所で用いられます。
政治的な位置づけ
曹家は名門の系譜を根拠に社会的信用を得る家でもあり、曹操が挙兵の軍費を得る段で「漢の丞相曹参の末流」などの由緒を掲げ、その名を利用して資金協力を取り付けようとします。 さらに、曹操が魏王に封ぜられることで、曹家は公権力として王権の器を備えていきます。
史実との違い
吉川三国志での曹家は、一門の結束や家中の空気が強調される一方、系譜・養子縁組・後継争いなどは史実や演義の枠組みに沿って整理されている面があるとされます。