曹仁

曹仁(そうじん)とは
後漢末から三国時代にかけての武将で、魏の名将の一人。字は子孝(しこう)。曹操の従弟にあたり、勇猛さと統率力で知られる。
 
生涯
若い頃から曹操に従い、各地の戦いで軍功を重ねた。荊州攻略では劉備軍や関羽と対峙し、防衛戦の名手として知られる。赤壁の戦いの後、南郡江陵を守って孫劉連合軍と戦い、関羽に包囲された「樊城の戦い」では、満寵や徐晃らの援軍を得て辛くも守り切った。魏建国後には大司馬まで昇進し、死後「忠侯」と諡された。
 
人物
曹仁は勇将であると同時に堅守の名手であり、「守りの曹仁」と評された。規律を重んじ、将兵の信頼が厚かった。従兄の曹操からも「わが家の楯」と評されたと伝わる。
 
関連する人物
曹操(従兄であり主君)
曹洪(同じく曹氏一族の武将)
関羽荊州樊城で対峙した宿敵)
徐晃(曹仁を救援し、関羽を退けた盟友)
 
有名なエピソード
・赤壁の戦い後、江陵を守って孫劉軍と対峙。
樊城の戦いで関羽の大軍に包囲されるが、援軍と協力して撃退。これにより魏の荊州支配を保つことができた。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では曹操の従弟として登場し、家門の柱として忠実に戦う姿が描かれる。特に関羽との対峙では、守りを固める実直な将としての性格が強調され、派手な勇将ではないものの魏軍の頼れる存在として描かれている。
「曹仁」の基本情報
総登場回数
137回
活動期間
8巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
出師の巻
最も活躍した巻
望蜀の巻 (46回登場)
「曹仁」登場回数
合計: 137回
0 11 23 34 46 0 桃園の巻 8 群星の巻 2 草莽の巻 1 臣道の巻 29 孔明の巻 17 赤壁の巻 46 望蜀の巻 27 図南の巻 7 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前