曹洪

曹洪(そうこう)とは
後漢末から三国時代にかけての武将で、魏の曹操に仕えた重臣。字は子廉(しれん)。曹操の従弟であり、曹仁の兄弟と並んで曹氏一族を代表する勇将の一人。
 
生涯
曹操の挙兵当初から従い、常に軍の中核を担った。官渡の戦い、赤壁の戦いなど主要な戦役に参加し、数々の武功を立てた。特に曹操が窮地に陥ったときに、自らの馬を与えて救った逸話は有名である。魏建国後は車騎将軍にまで昇進したが、晩年は法に触れて爵位を失った。
 
人物
剛勇にして義に厚い性格で、曹操からも信頼された。特に「主君の危難を顧みない忠義の将」としての姿が際立つ。
 
関連する人物
曹操(従兄であり主君。危機を救ったことで厚く信任された)
曹仁(従兄弟であり、ともに魏の柱となった)
関羽孫権(曹洪が対峙した敵方の武将)
 
有名なエピソード
曹操が戦場で追撃を受けて逃げる際、自らの馬を差し出して曹操を救った。この義侠心あふれる行動により、曹操の生涯の信任を得た。
・魏建国後に法を犯して爵位を奪われたが、曹丕曹操の子)がその功績を考慮して復位させた。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では曹操の忠臣として登場し、命をかけて主君を守る姿が描かれる。戦場で馬を差し出す場面は、曹洪の忠義を象徴する印象的なエピソードとして描かれている。
「曹洪」の基本情報
総登場回数
106回
活動期間
8巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
出師の巻
最も活躍した巻
望蜀の巻 (32回登場)
「曹洪」登場回数
合計: 106回
0 8 16 24 32 0 桃園の巻 20 群星の巻 3 草莽の巻 2 臣道の巻 11 孔明の巻 15 赤壁の巻 32 望蜀の巻 21 図南の巻 2 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前