河内

河内(かわち)とは
後漢から三国志期にかけて存在した中国の地名で、現在の河南省北部(黄河南岸)にあたる地域を指す。黄河の南に位置することから「河内」と呼ばれた。
 
土地の歴史
河内郡は漢代に設置された郡の一つで、農業が盛んで人口も多く、経済的な基盤があった。黄河の氾濫を受けやすい土地でもあり、治水の要地とされた。後漢末期は董卓の乱以後の動乱のなかで戦乱の舞台にもなった。
 
関連する人物
三国志に登場する将軍や豪族がこの地に拠点を置いたことがある。特に張遼が若いころ河内の郡兵に従軍していたと記録があり、また袁紹曹操の争いの際も河内は重要な戦略地としてたびたび言及される。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川版では、河内は黄河に隣接する豊かな地域として言及され、曹操の軍略や兵站を支える拠点の一つとして描かれる。史実でも曹操は河北平定の過程で河内を重視し、ここを押さえることで黄河流域の支配を固めた。
「河内」登場回数
合計: 15回
0 2 4 6 9 1 桃園の巻 9 群星の巻 0 草莽の巻 1 臣道の巻 0 孔明の巻 1 赤壁の巻 1 望蜀の巻 0 図南の巻 2 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前