北平

北平(ほくへい)とは
後漢末から三国時代にかけての地名で、現在の河北省北部(北京市付近を含む)にあたる地域。幽州に属し、北方の異民族と接する国境地帯として重要視された。
 
歴史
北平郡は漢代に設置された郡で、遊牧民族との防衛拠点としての役割を担った。中国の北辺に位置するため軍事的価値が高く、辺境防衛の要衝とされた。
 
三国志における扱い
後漢末、黄巾の乱の際に各地で反乱が起きたとき、北平でも討伐軍が派遣された。劉備が義勇軍を率いて初陣を飾った地としても知られる。幽州牧の劉虞が治める地域の一部であり、公孫瓚など北方の群雄が勢力を広げる舞台ともなった。
 
関連する人物
劉備(義勇軍を率いて黄巾討伐に参加した)
劉虞幽州牧として北平を含む地域を治めた)
公孫瓚白馬義従を率いて北方を支配した)
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、北平は劉備が義勇軍を率いて黄巾討伐に参加する初期の舞台として描かれる。のちに劉備が英雄として立っていく第一歩の地として、象徴的に位置づけられている。
「北平」登場回数
合計: 20回
0 2 4 6 8 0 桃園の巻 8 群星の巻 7 草莽の巻 3 臣道の巻 2 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前