皇城
冒頭
皇城(こうじょう)とは、天子の宮殿や官庁の中枢を囲む城郭と、その内側の区域を指す呼び名です。都城全体の城壁とは区別され、政務と儀礼の中心として衛兵や門による警固が重視されました。
概要
皇城は、宮城や禁中をふくむ中枢区画として理解され、出入りは禁門や宮門によって統制されます。吉川英治『三国志』でも、許都において曹操が禁門や市街の警備に当たる御林軍を動かし、皇城を中心に朝臣側の警戒と反発が強まる状況が描かれています。
意味
語の中心義は「皇帝の居所に連なる城」であり、天子の威信と国家統治を物理的に体現する施設群を指します。都の外城が民衆の生活圏を広く囲むのに対し、皇城は宮廷政治の空間として、門・衛兵・官の動線が制度的に整えられました。洛陽の「帝城」として、門に百官の車が集まる描写は、こうした中枢区画の性格を示します。
関連人物
史実との違い