許攸
冒頭
許攸(きょゆう)とは、袁紹陣営から曹操へ投降し、官渡の戦局を動かす情報と策をもたらした人物です。吉川英治『三国志』では、曹操と同郷で幼少から面識のある旧友として描かれ、袁紹軍内では不遇な将校であった事情が示されます 。
生涯
袁紹軍に属しながら重用されず、偵察で曹操から荀彧宛の兵糧窮迫を告げる重要書簡を得て、これを根拠に「騎馬五千」で許都奇襲を進言しますが退けられます 。袁紹に屈辱的に叱退されると官渡の浅瀬を渡って曹操陣へ走り、旧友として迎えられつつ、曹操の兵糧虚実を衝いて真相を引き出し、打開策を示します 。曹操は許攸の献策を機に烏巣焼討ちへ踏み切ります 。その後、曹操に好遇されて攻勢継続を促しますが 、のち功を誇って許褚に絡み、遂に斬殺されます 。
人物像
同郷の縁を誇り、曹操の少年時代を語って自負する一方 、袁紹側近からは賄賂の強要や酒色への溺れを理由に信用されない人物としても語られます 。曹操の虚言を「子どもだまし」と断じるなど、皮肉と直言を交える性格が強調されます 。
関係人物
有名なエピソード
袁紹に許都奇襲を進言するも僭越として退けられ、憤って曹操陣へ奔る顛末 。曹操の兵糧に関する虚言を見抜き、密使から得た書簡を突きつけて状況を暴く場面 。烏巣焼討ちへの転機を作ったのち、功を誇って城門で許褚を侮り斬られる顛末 。
有名なセリフ
「子どもだましのような嘘はもうおよしなさい。丞相の陣にはもはや一粒の兵糧もないはずです」 。
史実との違い
「許攸」の基本情報
総登場回数
33回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
臣道の巻
最終登場
孔明の巻
最も活躍した巻
孔明の巻
(30回登場)