道尉
冒頭
道尉(どうい)とは、地方の関所や交通の要所などで、守備兵を率い、通行の監察や治安維持を担う尉官です。吉川英治『三国志』では、曹操を捕縛する場面で「関門兵の隊長、道尉|陳宮」として現れ、関門の実務的な指揮官であることが示されています。
概要
「尉」は郡県制下で警察・軍事寄りの実務を受け持つ官の一類で、県尉が一県の取締りを担う官職として描写されるのと同系統に位置づけられます。作中でも県尉は「片田舎の一警察署長」にたとえられ、治安と行政の末端を支える役とされています。
道尉はその「尉」の性格を、県域全体ではなく、道(道路)・関門など要地の守備と検問に特化させた呼称として理解でき、追捕・護送・取調べなどの初動にも関与します。曹操が関門で引きずり下ろされ、吟味所へ拉致される流れの中で、道尉が逮捕の判断を即断する点は、要地警備の権限の強さを物語ります。
関連人物
史実との違い