郭図

郭図(かくと)とは
後漢末の人物で、袁紹に仕えた謀臣。字は公則(こうそく)。計略を用いるが短慮な面があり、袁紹陣営の失敗に関わったことで知られる。
 
生涯
袁紹の配下として官渡の戦いなどに参画。智謀をもって献策することは多かったが、軽挙妄動が目立ち、田豊沮授といった冷静な賢臣と対立することも多かった。官渡の戦いの際には、烏巣に兵糧を置いたままの不備を指摘できず、結果として曹操に奇襲され袁紹軍が壊滅する要因を招いた。袁紹の死後も袁家の子らをめぐる内紛に関わったが、やがて没落して姿を消した。
 
人物
短期的な策には長けるものの、大局を見通す力に欠けると評された。自分と異なる意見を持つ同僚を排斥しようとする性格があり、田豊沮授の進言を妨げたことが袁紹陣営の大敗を招いた一因ともされる。
 
関連する人物
袁紹(主君)
田豊沮授(同僚の賢臣。彼らと対立して袁紹の判断を誤らせた)
曹操官渡で対峙した敵将。郭図の策の失敗が曹操の勝利を導いた)
 
有名なエピソード
官渡の戦いで烏巣の兵糧を軽視し、曹操に一気に奪われた。
田豊を讒言して幽閉させ、袁紹の耳を塞いだ。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、郭図は「小利を追う短慮の策士」として描かれる。冷静な田豊沮授に比べて浅はかで、袁紹が誤った決断を下す原因を作る人物の一人として位置づけられている。
「郭図」の基本情報
総登場回数
26回
活動期間
3巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
孔明の巻
最も活躍した巻
孔明の巻 (18回登場)
「郭図」登場回数
合計: 26回
0 4 9 13 18 0 桃園の巻 1 群星の巻 0 草莽の巻 7 臣道の巻 18 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前