宮内官
冒頭
宮内官(きゅうだいかん)とは、皇帝の宮中や内廷に属して政務・近侍・伝達・警衛などに当たる官人を、広く指す呼び名です。吉川英治『三国志』では、宮中に出入りし得る官職層として描かれ、外朝の官僚や将軍とは別に、禁中の意思決定や権力闘争に関わる立場として現れます。
概要
宮内官は、宮門の内に勤務することから、政変時には最前線で動員・拘束の対象にもなります。作中では、禁門の兵乱のさなかに何進が「味方や宮内官たち」を鎮撫しようとする場面があり、宮内官が多数存在し、宮中の実務と治安に関わる集団として扱われています。
意味
語としての「宮内官」は、特定の官名一つを厳密に指すというより、宮中勤務の官人をまとめて言う性格が強く、宦官を含む内廷官僚のイメージと結びついて用いられます。作中でも、十常侍など「内官」と呼ばれる勢力と近い文脈で登場し、宮中権力の担い手として位置づけられています。
関連人物
史実との違い