李儒

李儒(りじゅ)とは
後漢末に董卓に仕えた謀臣で、その冷酷さと智謀で知られる。董卓政権の黒幕的存在として、朝廷を震え上がらせた。
 
生涯
李儒はもともと学識豊かな士人であったが、董卓に見いだされ、参謀として取り立てられた。洛陽入城後は董卓の腹心となり、朝廷内外の多くの策謀を主導した。
霊帝の死後、少帝を廃して献帝を立てるときにも李儒は中心的役割を果たしたとされる。また反董卓連合が蜂起すると、董卓洛陽放火・長安遷都の策にも関与した。董卓暗殺後は王允らに処刑されたと伝わる。
 
人物
苛烈で冷酷、しかし智略に優れた人物として描かれる。董卓の暴虐を支える頭脳であり、道義を顧みない策を次々と献じた。
 
関連する人物
董卓:主君であり、李儒の策謀を用いて権力を強化した。
王允董卓死後、李儒を誅した人物。
呂布董卓暗殺に関わった将だが、李儒との直接的関わりは薄い。
 
有名なエピソード
少帝弁を廃して献帝劉協を擁立する際、李儒は董卓に強く進言した。この決断が漢王朝の形を大きく変えた。
また董卓洛陽を焼き払い、都を長安へ遷す際の非道も、李儒の助言によると伝えられる。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川版では「董卓の悪知恵袋」として登場し、奸智の限りを尽くす人物として描かれる。悪逆の象徴としての董卓を支える参謀であり、物語を陰から操る存在感を放つ。史実においても同様に、董卓政権の知恵袋として残酷な策謀を進めたことが記録されている。
「李儒」の基本情報
総登場回数
82回
活動期間
3巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
望蜀の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (47回登場)
「李儒」登場回数
合計: 82回
0 11 23 35 47 34 桃園の巻 47 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前