檄文

冒頭
檄文(げきぶん)とは、国家や軍の名で広く人々に告げ、行動を促すために出される公式の文書です。主として討伐や挙兵の大義名分を示し、協力者の参集や服従を求める目的で用いられます。
 
概要
檄は「告げ示す」意を含み、檄文は罪状の列挙、大義の宣言、具体的な参加要請、期限を伴う命令などで構成されます。吉川三国志では、董卓討伐のため「大義ヲモッテ天下ニ告グ」として罪悪を挙げ、義兵の結集を求める檄が示されます。
 
意味と当時の文脈
檄文は軍事動員の文書であると同時に、政治宣伝の機能を持ちます。地方の太守・刺史や豪族、武門などに送って世論と兵力を動かし、反対勢力には威嚇と懐柔を併用して決断を迫る形式も取られます。曹操が呉へ送った強硬な通牒としての檄文や、呉側の評議材料となった檄文がその例です。
 
用例
作成者は当主自身とは限らず、文才ある幕僚が起草することもあります。曹操陳宮に檄文を書かせ、諸州諸郡へ飛ばして呼応者を集めます。
また、檄文は情報戦にも転用され、司馬懿に謀反の疑いを着せるため偽りの檄文を諸州へ発送する策が描かれます。
 
史実との違い
吉川三国志での檄文は、挙兵の正当化だけでなく、通牒外交や偽文書による流言策など多面的な政治技術として扱われ、史実・演義よりも文書工作の比重が目立つ場合があります。
「檄文」登場回数
合計: 18回
0 1 2 3 4 3 桃園の巻 3 群星の巻 0 草莽の巻 2 臣道の巻 0 孔明の巻 3 赤壁の巻 1 望蜀の巻 0 図南の巻 4 出師の巻 2 五丈原の巻
最終更新日: 約2時間前