白毦兵
冒頭
白毦兵(はくじへい)とは、蜀漢の君主劉備の麾下に属したとされる精鋭の親衛・近衛部隊で、兜や旗などに「白い毦(けものの尾毛で作る飾り)」を用いたことに由来する呼称です。軍中では主君の直衛、陣営警固、先鋒・殿軍など要所の運用に当たる精兵として語られます。
概要
「毦」は、旄(ぼう)と同じく、軍旗や武具に付ける毛飾りを指し、遠目に部隊の識別や威容を示すために用いられました。吉川英治『三国志』にも、白い毛飾りを備えた親衛の表現として白旄黄鉞(はくぼうこうえつ)の兵が登場し、総帥の周囲を固める儀仗・護衛の存在が示されています。
意味
白毦兵の「白」は装束・毛飾りの色調、「毦」は旗印・兜飾りなどの房状の毛を意味し、名称それ自体が部隊の外観的標識を表す用語です。戦場では主将の所在を示し、同時に直属兵としての統制と規律を担保する役割を持ちました。
関連人物
史書・後世の伝承では、陳到(ちんとう)が白毦兵を率いた存在として挙げられることが多く、劉備の側近戦力としての性格と結びつけて理解されます。
史実との違い