県尉

冒頭
県尉(けんい)とは、漢代の地方行政単位である県に置かれた武官的官職で、治安維持や犯罪取締りなどを担う役目です。吉川英治三国志』では「片田舎の一警察署長」と比喩される程度の小官として説明されます。
 
概要
県尉は県の官署に属し、県内の秩序を保つ実務を担当します。小官ではあるものの、朝廷の命によって任じられた官であるため、任官そのものが公的権威の付与を意味します。作中でも劉備玄徳)は県尉拝命を「帝命をもって叙せられ」たものとして受け止め、任地へ赴きます。
 
意味と背景
県尉は「一官吏」としての制約も伴い、多数の私兵を随えて赴任することは許されにくい立場です。劉備は県尉として安喜県へ赴く際、手兵の多くを軍府へ預け、少人数の従者のみを伴って任地へ向かっています。
 
関連人物
劉備玄徳)は黄巾平定後の恩賞として安喜県尉に任じられ、任地で県政を整え、盗賊が影をひそめたとされます。
また督郵が巡察として安喜県に来た際、「県尉を呼べ」と県尉を県側の責任者として呼びつけています。
事件後、劉備は胸にかけていた県尉の印綬を解き、官を捨てて去る意思を示します。
 
史実との違い
吉川三国志では県尉劉備督郵の衝突から辞官に至る筋立てが明確に描かれるが、この逸話は演義系統の脚色を含む形で伝わる部分がある。
「県尉」登場回数
合計: 8回
0 2 4 6 8 8 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約6時間前