美人計
冒頭
美人計(びじんけい)とは、美女を介して相手の情欲や嫉妬を利用し、内部不和を起こして勢力を崩す謀略です。
概要
武力や正面対決では突破しがたい相手に対し、色恋や寵愛を突破口にして警戒を緩めさせたり、有力者同士を疑心暗鬼に導いたりして組織の結束を破る策を指します。対象は一人の権力者に限らず、その側近や護衛役など、権力の支え手を離間する目的で用いられます。
意味
美人計の要点は、美女そのものよりも、寵愛の独占・奪取をめぐる感情対立を政治・軍事上の分裂へ転化させる点にあります。結果として、護衛の離反、政権中枢の対立、暗殺や政変の実行可能性が高まります。
吉川三国志での文脈
吉川英治『三国志』では、董卓暗殺が難しい理由として厳重な警固と側近李儒、さらに武勇無双の呂布の存在が挙げられ、その突破手段として王允が貂蝉に「呂布に与えると欺いて董卓へ贈り、二人を割き争わせる」策を提示します 。策は進行するにつれ、貂蝉をめぐる猜疑が高まり、鳳儀亭での発覚を契機に董卓と呂布の対立が先鋭化します 。
関連人物
史実との違い