高廟使
冒頭
高廟使(こうびょうし)とは、宮廷で祖先の廟をつかさどる「高廟」に属する官職、またはその名を帯びて勅命を奉じる使者を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、献帝が魏王曹丕へ勅使を立てる場面で「高廟使|張音」を勅使として派遣し、皇女や玉璽を届けさせる役目として現れます。
概要
高廟は、皇室の祖先を祀る廟(宗廟)に連なる施設名で、廟務に関わる官は祭祀・廟の管理や、それに付随する朝廷の儀礼に関係し得ます。作中の「高廟使」は、宗廟に関わる官の権威を背景に、天子の命を伝える役として位置づけられています。
意味
「使」は使者・使節の意で、官名に「使」が付く場合、特定の任務を帯びて出向く官(勅使・遣使)を表します。作中では、献帝が曹丕に対して玉璽の奉呈や婚姻の申し入れを行う局面で、高廟使がその伝達と奉献の実務を担います。
関連人物
史実との違い