鴛鴦池
冒頭
鴛鴦池(えんおうち)とは、後漢の都洛陽の宮城内、とくに後宮に属する池泉施設の名です。吉川英治『三国志』では、董卓による遷都に伴う洛陽焼き討ちの場面で、紫金殿や八十八門などの宮廷建築と並び、「鴛鴦池の珠の橋」が炎中に捨て置かれる対象として挙げられます。
概要
名称の鴛鴦は、つがいで行動するとされた水鳥に由来し、宮苑の池や楼閣、橋などに吉祥的な意匠名として用いられる例がありました。作中では、宮城の豪奢を具体物として示す施設名の一つとして提示され、池に架かる「珠の橋」とセットで語られています。
歴史
関連人物
董卓は遷都と焦土化を断行する主体として描かれ、炎上する宮城の諸施設の中に鴛鴦池が含まれます。 また呂布は、同時期に別働で帝室の宗廟周辺に関与していることが記され、都の秩序が解体していく状況の周縁に位置づけられます。
史実との違い