麦城
冒頭
麦城(ばくじょう)とは、関羽が荊州を失って退き、呉軍に包囲されて籠城した古城の地名です。作中では、前秦時代の古城が「地名だけに遺っている」程度の廃城で、久しく人が住まず城壁も荒れ崩れた場所として示されます 。
概要
関羽の手勢は離散と損耗で減り、糧秣・矢弾も尽き、城内は傷病者が増え脱走も絶えない状況となります 。外では呉軍が鉄桶のごとく包囲を固め、救援を求める使者の派遣も「出ればたちまち死の道」とされるほど困難です 。
歴史
呉の呂蒙は麦城攻略を詰めの段階とし、北門の寄手を減らして西北の山中に伏兵を置くなど、関羽が北方の険路から脱出する可能性を見越した布陣を命じます 。関羽は王甫らの進言を受け、無月の夜に麦城北から打って出て山道へ向かいますが 、待ち受けた伏兵の火光と矢風に遭い、包囲の外へ抜ける企ては阻まれます 。
関連人物
関羽・関平を中心に、籠城を支える王甫・趙累、救援を求めて危地を突破する廖化が麦城局面に関わります 。呉方では呂蒙が作戦を統べ、孫権の陣営で関羽処断が決せられ、関羽と関平は捕えられて斬られたと記されます 。
史実との違い