刎頸の誓い

冒頭
刎頸の誓い(ふんけいのちかい)とは、必要があれば互いに「頸を刎ねられる」覚悟で義を守り、相手のために命を捨てても変わらないと誓い合う、きわめて重い盟約を指す言葉です。吉川英治三国志』では、劉備関羽張飛が祭壇の前で将来の理想を述べ、義兄弟の約束を結ぶ場面で「刎頸の誓い」を固めたと述べられます 。
 
概要
語の中心は「刎頸」で、刑罰としての斬首にまで言及することで、友情・同盟・主従の結びつきを通常の約束より一段強い「生死をけた関係」として表します。作中では、三名が天地の神祇に黙祷を捧げ、牛血と酒を供えて誓約を立てるなど、誓いが宗教的・儀礼的な重みを伴う行為として扱われます 。
 
意味
吉川三国志の用法では、刎頸の誓いは「裏切らない」「変わらない」といった精神的な連帯にとどまらず、国家に報じ万民の苦を救うという共同目的を支える基礎として位置づけられます 。また「刎頸の友」の形でも現れ、南中で高定雍闓が刎頸の友であることを根拠に、孔明が彼らの結託を推察する材料として使われます 。
 
関連人物
劉備関羽張飛は、義兄弟としての約束を結ぶ段で「刎頸の誓い」を固めた三者として示されます 。南中では高定雍闓が「刎頸の友」として言及され、相互の結びつきの強さを示す語として機能します 。
 
史実との違い
吉川三国志では桃園での義盟を「刎頸の誓い」と明示して結束の核に据えますが、桃園の誓い自体は史実の『三国志』には見えにくく、後世の物語的形成を踏まえた扱いです。
「刎頸の誓い」登場回数
合計: 1回
0 0 0 0 1 1 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約5時間前