報讐雪恨
冒頭
報讐雪恨(ほうしゅうせっこん)とは、受けた害や屈辱に対して報復し、積もった恨みをすすいで解消することを意味する四字熟語です。作中では、曹操が父曹嵩の死を陶謙の罪として怨み、徐州討伐を発した際、軍の旗印として「報讐雪恨」と記した旗が翻ったと記されます 。
概要
語は「報讐」がお返しとしての復讐、「雪恨」が恨みを雪ぐ意で、個人の怨恨を公然の軍事行動へ転化する標語としても用いられます。旗に掲げることで、討伐の大義を感情面で単純化し、軍勢の結束や攻撃の徹底を促す機能を持ちえます。吉川英治『三国志』では、この旗が曹操の怒りと連動し、徐州へ進発する軍の性格を規定する言葉として配置されています 。
意味
後漢末の政治・軍事の世界では、家名や身内の死に対する「報復」は、しばしば正当化されうる動機として語られました。作中でも曹操は、父や一族の死を「不倶戴天の仇」として位置づけ、即日動員をかけたとされ、その軍の上に「報讐雪恨」の旗が掲げられています 。
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