征北将軍
冒頭
概要
「征」は討つ・遠征する意、「北」は担当地域(北方)を指し、同系統の称号に「鎮北将軍」「征南将軍」など、方角を冠する将軍号が並びます。吉川英治『三国志』でも、諸将の肩書が列挙される場面に「鎮北将軍」「征南将軍」等が見え、軍団内の地位や任務を示す標識として機能します。
意味
吉川三国志での文脈
作中では、献帝に随従する緑林の頭目・李楽が「征北将軍といういかめしい肩書を賜わっていた」とされ、官位が実際の統治能力や礼制の理解と乖離したまま乱用されうる状況が描かれます。 その結果、李楽が官職の追加下賜を求め、玉璽不在のまま印を作らせようとするなど、朝廷権威の形骸化が官職名の運用と連動して示されています。
史実との違い