東門
冒頭
東門(とうもん)とは、城郭都市や官衙の囲いに設けられた門のうち、東側に開く出入口です。
概要
後漢末の都市は城壁と複数の城門を備え、門は交通の結節点であると同時に、防衛線としても機能しました。東門は方位で識別されるため固有名というより施設名で、都市名と結びついて「某城の東門」のように用いられます。
意味
軍事上は、攻城戦における攻撃正面の一つであり、また籠城側にとっては退却・脱出の出口にもなります。守備側が意図的に一門の警備や封鎖を弱め、敵や賊の退路として利用させる策もあり得ます。
作中での用法
作中では、宛城攻めで朱雋が東門側に道をひらいて退路として残す配置が語られ、戦術上の門として現れます 。また長安陥落の際に鍾繇が東門から脱出するなど、敗走・退避の出口としても扱われます 。さらに江夏城攻撃では、黄祖が東門から逃れる想定にもとづき待ち伏せが置かれ、追撃戦の起点となります 。
関連人物
史実との違い
東門は城郭の方位門を指す一般名であり、作中の用法は当時の城郭運用(攻防・脱出・待ち伏せ)に沿っていて、史実や演義との差は大きくありません。