程普

程普(ていふ)とは
 
後漢末から三国時代にかけて活躍した武将で、江東の孫家三代(孫堅孫策孫権)に仕えた宿将。字は徳謀。
 
生涯
 
孫堅に従って反董卓連合軍に参加し、汜水関の戦いでは董卓軍の副将・胡軫を投げ槍で討ち取る功を挙げた。孫堅の死後は孫策に従って江東を平定し、さらに孫権が継ぐと呉の宿将として重んじられた。三代にわたる忠勤から「三朝の元老」と称された。晩年まで仕え、呉の基盤を支えた後に没した。
 
人物
 
程普は勇武に優れるだけでなく、忠義心と実直さで知られた。若き孫策を支えた際には、その胆力と経験が大いに役立ち、孫権の代には老臣として軍中の柱となった。気骨ある古将らしい存在感を放つ一方で、黄蓋らと並んで呉の古参武将として若い世代と対立することもあった。
 
関連する人物
 
孫堅:最初の主君。程普はその旗本として仕え、戦功を挙げた。
孫策孫堅の子。程普はその江東制覇を支えた。
孫権:孫家三代目の主君。程普は老臣として仕えた。
黄蓋:同じく孫家の宿将で、程普と並び称された。
 
有名なエピソード
 
汜水関の戦いで、董卓軍の猛将・胡軫を投げ槍で討ち取った逸話は有名である。また、孫権の時代には老臣として若い将たちと衝突することもあったが、孫権はその忠義と功績を高く評価し続けた。
 
吉川英治三国志』での扱い
 
吉川の小説では、程普は孫堅軍の武将として勇敢に戦う姿が描かれ、とくに胡軫を討ち取る場面で印象を残す。以降は江東の宿将として背景的に登場し、孫家三代を支える忠臣としての姿が強調される。
「程普」の基本情報
総登場回数
72回
活動期間
5巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
望蜀の巻
最も活躍した巻
望蜀の巻 (31回登場)
「程普」登場回数
合計: 72回
0 7 15 23 31 0 桃園の巻 24 群星の巻 6 草莽の巻 0 臣道の巻 1 孔明の巻 10 赤壁の巻 31 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前