泣いて馬謖を斬る
冒頭
泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)とは、情としては惜しみ涙を流すほどの相手であっても、公の規律や大義を守るためには処罰を断行する、という故事成語です。
概要
蜀の諸葛亮が北伐中、要地の街亭を守る任を与えた参軍の馬謖が軍令に背いて敗北を招き、軍法会議ののち死刑に処した出来事に基づきます。孔明は、馬謖を幼少から才ある者として鍾愛していた一方、街亭を「我が咽喉」に等しい要地として重任を言い含めていました 。
意味
「泣いて」は、処罰する側の私情や痛恨を示します。孔明は馬謖の処刑に際し、法の尊厳を明らかにすることを優先し、止めようとする蒋琬に対しても、天下が乱れる時こそ法を明らかに用いるべきだと説き、惜しむべき者であるがゆえに断じて斬ると述べています 。
背景
街亭では馬謖が山上に拠る布陣を選び、副将の王平の諫言も用いなかったことが敗因として糾されます 。敗戦後、孔明は馬謖を死刑に処し、処刑後も「罪は、予の不明にあるものを」として自責を深めたとされます 。また、この処断が軍紀を引き締めたことが引かれています 。
関連人物
史実との違い