甘氏

冒頭
甘氏(かんし)とは、劉備玄徳)の妻室として描かれ、劉禅阿斗)の生母となる女性です。作中では糜夫人とともに曹操配下に保護され、玄徳の安否を案じる立場に置かれます。
 
生涯
沛県の出身で、糜夫人より若いとされます。新野にあって男児を産み、妊娠中の夢や瑞兆の伝承にちなみ幼名を阿斗としたと説明され、これが劉禅阿斗につながります。
荊州からの逃避行(当陽長坂の混乱)では、趙雲が避難民の中で甘夫人を発見し、糜夫人と阿斗の行方をたずねる場面が置かれます。
のちに病没したと伝えられ、呉の孫権の妹を劉備へ嫁がせる策の前提として「正室甘夫人は病に斃れてなくなっている」と語られます。
 
人物像
容貌は「そう美人というほどでもない」とされ、華美よりも清楚な性格として位置づけられます。
また、戦乱の中でも夫・玄徳の消息を強く求め、関羽に手がかりを問いただすなど、家族の安否を中心に行動する人物として示されます。
 
血縁
子は劉禅阿斗)であり、建安十二年春の出生として記されます。
 
関係人物
劉備の妻室として糜夫人と並び立ち、関羽玄徳捜索を託す場面があるほか、趙雲とは長坂の混乱時に救護・護送の関係が結ばれます。
 
有名なエピソード
長坂の乱で趙雲に発見され、散り散りになった糜夫人と阿斗の行方を告げるくだりが、母子離散の危機として配置されます。
 
史実との違い
吉川三国志では甘氏を「正室」として扱い病没後の再婚策へ直結させますが、史実・演義では甘夫人は側室的な位置づけで語られることが多く、呼称や序列の扱いに差が見られます。
「甘氏」の基本情報
総登場回数
2回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
草莽の巻
最終登場
望蜀の巻
最も活躍した巻
草莽の巻 (1回登場)
「甘氏」登場回数
合計: 2回
0 0 0 0 1 0 桃園の巻 0 群星の巻 1 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約6時間前