皇甫嵩

皇甫嵩(こうほすう)とは
皇甫嵩は、後漢末期の武将であり、黄巾の乱を平定した名将のひとりとして知られる。三国志の正史(陳寿『三国志』)にも記録され、吉川英治三国志』や『三国志演義』でも登場する。
 
生涯
皇甫嵩は扶風(現在の陝西省)の出身。後漢末期、黄巾の乱が起こると、朱儁や盧植と共に討伐軍を率いた。特に宦官の干渉によって盧植が更迭されたのち、皇甫嵩が主力を担い、黄巾軍を各地で撃破した。張角の死後も反乱の残党を追討し、後漢王朝の権威を一時的に回復させた功労者といえる。その後、董卓とも関わりを持ったが、董卓の専横に抗することはできず、政界から退き、不遇の晩年を送った。
 
人物
皇甫嵩は勇猛でありながら冷静沈着な名将として評価されている。軍律に厳格で、戦いにおいては智勇兼備の指揮を行った。清廉さや誠実さも伝えられ、董卓のような専横の武将とは一線を画していた。
 
関連する人物
盧植(黄巾討伐軍の同僚)
・朱儁(黄巾討伐軍の同僚)
董卓(のちに対立関係を持つ)
張角(黄巾の乱の首領として戦った相手)
 
有名なエピソード
黄巾の乱のさなか、皇甫嵩は数十万ともいわれる黄巾軍に対し、少数の官軍を率いて勝利を重ねた。その戦術は巧みで、反乱軍の勢いを大きく削ぐことに成功した。これは後漢王朝が一時的に安定を取り戻す大きな要因となった。
 
吉川英治三国志での扱われ方と史実との違い
吉川英治の『三国志』でも、黄巾賊を討つ将軍として描かれ、劉備たち義勇軍の背景に位置づけられている。正史における功績の大きさと比べると登場場面は控えめだが、物語上では「後漢の名将」としての威厳を示している。
「皇甫嵩」の基本情報
総登場回数
14回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (9回登場)
「皇甫嵩」登場回数
合計: 14回
0 2 4 6 9 9 桃園の巻 5 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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