簡雍

冒頭
簡雍(かんよう)とは、劉備玄徳に近侍して外交・説得の役を担う人物です。各勢力の間で使者として立ち回り、相手の心理を読みつつ主君の意図を通す働きが描かれます。
 
生涯
冀州袁紹配下にいる玄徳が動きを封じられた際、簡雍は袁紹側からの信頼を得ている立場を利用し、玄徳に脱出の策を授けます。簡雍は表向き玄徳に冷淡に見せつつ袁紹に仕え、疑いを避ける形で策を通す人物として示されます。
また玄徳荊州行きに随行し、玄徳の一行が民衆を伴って退く途上では、糜竺糜芳らと共に凶兆を語り、危急を案じる側に立ちます。
長坂坡の混乱では味方の将として負傷して倒れているところを趙雲に発見され、二夫人と阿斗の行方を気遣うやりとりが置かれます。
蜀攻略の終盤、成都城門下へ「簡雍」と名乗って車で来訪し、劉璋玄徳の人柄を説いて降伏へ導く役を務めます。
 
人物像
交渉の場では大胆な態度を取る一方、状況に応じて即座に慇懃へ切り替えるなど、相手に合わせて姿勢を変える処世が示されます。成都入城時、迎えの将士を睥睨して咎められると、車から降りて無礼を詫び態度を改めています。
また主君側の危急に際しては、眷属の安否を優先して問うなど、近侍としての役目意識も見られます。
 
関係人物
劉備玄徳冀州での脱出策の授受、荊州行きへの随行など、近い距離で補佐する関係として描かれます。
袁紹:簡雍が信頼を得ているため、玄徳の動静に関して袁紹が疑いにくい状況が生まれます。
趙雲長坂坡で負傷した簡雍を救い、夫人ら捜索のため簡雍を先へ送ります。
劉璋成都開城の局面で面会し、玄徳の人物を説いて印綬・文籍の引き渡しへ至らせます。
 
有名なエピソード
成都開城の使者として車で城中へ入り、玄徳の性格が「寛弘温雅」であること、心で結べば害をなす人物ではないことを説いて劉璋を翻意させ、降伏へ導くくだりが置かれます。
 
史実との違い
吉川三国志では、袁紹のもとでの二重の立ち回りや成都入城時の尊大な振る舞いなど、使者としての機略と態度の振幅が具体的場面として強調されますが、史実・演義では必ずしも同じ形の逸話として一定しません。
「簡雍」の基本情報
総登場回数
30回
活動期間
5巻にわたって登場
初回登場
草莽の巻
最終登場
図南の巻
最も活躍した巻
孔明の巻 (13回登場)
「簡雍」登場回数
合計: 30回
0 3 6 9 13 0 桃園の巻 0 群星の巻 1 草莽の巻 1 臣道の巻 13 孔明の巻 8 赤壁の巻 0 望蜀の巻 7 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約5時間前