下邳
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「下邳」登場回数
合計: 45回「下邳」が登場する場面
7件不戦不和
劉岱、王忠のふたりは、重ね重ねの恩を謝し、頭を抱えんばかりの態で許都へ逃げ帰った。 その後。 徐州は守備に不利なので、玄徳は小沛の城に拠ることとし、妻子一族は関羽の手にあずけて、もと呂布のいた下邳の城へ移した。
増長冠
一。 下邳は徐州から東方の山地で、寄手第六軍の大将韓暹は、ここから徐州へ通じる道を抑え、司令部を山中の嘯松寺において、総攻撃の日を待っている。 もちろん、街道の交通は止まっている。野にも部落にも兵が満ちていた。
大歩す臣道
――またそんな人間ならば、逃げ去っても惜しくない」 。 といって、ためらいなく全軍を遠く開かせた。 小手をかざして山上から兵霞の退くのをながめていた関羽は、やおら黒鹿毛をひいて麓にくだり、無人の野を疾駆して、間もなく下邳城に着き、城内民安穏を見とどけてから城の奥へかくれた。 深院の後閣、哀禽の音が昼をひとしお寂としていた。 番兵が秘扉をひらいて、彼を簾外へいざなうと、玄徳の妻室甘夫人と、側室の糜夫人は、 。
奇計
赤兎馬の尾も触れんばかり後ろに迫ったが、彼の馬と、呂布の馬とは、その脚足がまるで違う。 駿足赤兎馬の迅い脚は、辛くも呂布の一命を救った。 徐州は奪られ、小沛にははいれず、呂布は遂に、下邳へ落ちて行った。 下邳は徐州の出城のようなもので、もとより小城だが、そこには部下の侯成がいるし、要害の地ではあるので、 。「ひとまずそこに拠って」と、四方の残兵を呼び集めた。
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「由来、西涼の州兵は、猛気さかんです。軽々しくは当れません。玄徳もまた徐州の要地をしめ、下邳、小沛の城と掎角の備えをもち、これも小勢力ながら、簡単に征伐はできないかと思われまする」 。「そう難しく考えたら、いずれの敵にせよ、みな相当なものだから、どっちへも手は出まい」 。「河北の袁紹なくんば憂いはありませんが、袁紹の国境軍は、過日来、官渡のあたりに、いよいよ増強されておるようです。
恋の曹操
戦争と政治は、併行する。二本の足を、交互に運ぶようなものである。「――残るは下邳の一城」 。 と、彼はもうその地方まで呑んでいる気概であったが、大事をとって一応、事情に明るい陳登に下邳の内情をたずねてみた。「下邳の城は丞相もご承知の関羽雲長が、守り固めております。
煩悩攻防戦
よくいってくれたぞ。――では早速、袁術へ宛て、書簡をしたためるからそれを携えて、淮南へ急いでくれい」 。「御命、かしこまりました――しかし、この下邳の城は、すでに敵の重囲にあり、また、淮南の通路は、劉玄徳が関をもうけて、往来を厳しく監視しておりますとか。……何とぞ臣らの使命のため、一軍の兵をお出しあって、通路の囲みを突破していただきたく存じますが」 。「よろしい、さもなくては淮南へ出ることはかなうまい」 。