隴西
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「隴西」登場回数
合計: 26回「隴西」が登場する場面
7件ネジ
と、いった。 七日ほど後、蜀の斥候が、一報をもたらした。 千余輛にのぼる敵の木牛流馬が隴西から莫大な糧米を積んでくるというのである。「仲達のなすことは、やはり、我が思うところを出ていないものであった」 。 孔明はすぐ王平を呼んだ。
二次出師表
司馬懿は、それに答えて、 。「お味方は、街亭に一勝はしたが、その代りに、呉に一敗をうけてしもうた、孔明はかならず、お味方のこの敗色をうかがって、ふたたび迅速な行動を起してくるにちがいない。――隴西の地、急なるとき、誰がよく孔明を防ぎますか。かくいう司馬懿のほか人はないと思う。それ故にいそぎ上って参った」 。
兵学談義
こういう慾望と情勢の目標にされては、いかに馬超でもたまるものではない。追い詰められ追い詰められ、また、取って返しては敵に当り、踏み止まっては追手と戦い、果ては、わずか三十騎に討ちへらされ、夜も寝ず、昼も喰わず、ひたすら西涼へさして逃げ落ちた。 龐徳と馬岱とは、途中、馬超とも別れ別れになってしまい、遠く隴西地方を望んで敗走したが、それと知って、曹操は自身、 。「いま彼らを地方へ潜伏させては」 。 と、禍いの根を刈るつもりで、あくまでも追撃を加えていた。
具眼の士
となす孔明の意志を無言に儼示しているものにほかならない。 時に、その一塁から一報があって、孔明に、敵陣に変化あることを告げた。「――魏の大将、郭淮、孫礼の二軍が、隴西の軍馬を領して、北原へ進出し、何事か為すあらんとするものの如く動いています」 。 この情報に接した孔明は、 。「それは司馬懿は、前に懲りて、隴西の道をわれに断たれんことをおそれて手配をいそいだものと思わるる。
司馬仲達計らる
「いや、ご下向を待って、親しくご指揮を仰いだ上でと考えて、まだ一度も戦っておりません」 。「孔明としては、必ず速戦即決を希望しているだろうに、敵も悠々とあるは、何か大なる計があるものと観ねばならぬ。――隴西の諸郡からは、何の情報もないか」 。「諸所みな守り努めているようです。ただ武都、陰平の二郡へやった連絡の者だけ、今もって帰ってきません」 。
蛍の彷徨い
千翻の旗、錦繍の幡旗、さっと隊を開いたかと見れば駿馬は龍爪を掻いて、堂々たる鞍上の一偉夫を、袁紹の前へと馳け寄せてきた。 これなん先頃から洛陽郊外の澠池に兵馬を駐めたまま、何進が再三召し呼んでも動かなかった惑星の人――西涼の刺史董卓であった。 董卓、字は仲穎、隴西臨洮(甘粛省岷県)の生れである。身長八尺、腰の太さ十囲という。肉脂豊重、眼細く、豺智の光り針がごとく人を刺す。
西涼ふたたび燃ゆ
一。 忽然と、蒙古高原にあらわれて、胡夷の猛兵をしたがえ、隴西(甘粛省)の州郡をたちまち伐り奪って、日に日に旗を増している一軍があった。 建安十八年の秋八月である。この蒙古軍の大将は、さきに曹操に破られて、どこへか落ちて行った馬騰将軍の子馬超だった。