馬騰

馬騰(ばとう)とは
後漢末の武将で、西涼(現在の甘粛省一帯)に勢力を張った群雄の一人。字は寿成(じゅせい)。勇猛な武人で、同じく西涼に割拠した韓遂とともに名を馳せた。
 
生涯
もとは涼州の有力豪族で、董卓討伐の際には韓遂と連携して兵を挙げた。のちに曹操と和睦して朝廷に仕えるようになり、征西将軍・衛尉などを歴任した。建安十六年(211年)、馬超曹操と敵対した際には立場が揺れ動き、やがて曹操に疑われて誅殺された。
 
人物
勇敢で武人としての名声が高かったが、大局を見る力には欠け、群雄割拠の中で振るわなかった。
 
関連する人物
馬超(子。曹操に叛き、西涼の英雄として戦った)
・馬休・馬鉄(馬騰の子で、いずれも戦乱に巻き込まれて命を落とした)
韓遂西涼の盟友であり時に敵対者)
曹操(当初は協力関係にあったが、最終的には疑われて処刑された)
 
有名なエピソード
董卓討伐の檄に応じて韓遂とともに挙兵した。
・子の馬超渭水曹操と戦った際、その背景には馬騰の家系の存在感があった。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、西涼の群雄として登場し、息子の馬超の英雄譚の序章を担う人物として描かれる。馬騰自身の活躍は大きくは描かれないが、馬超の父としての立場が強調され、世代を超えた西涼の武人一家の姿を示している。
「馬騰」の基本情報
総登場回数
58回
活動期間
5巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
出師の巻
最も活躍した巻
望蜀の巻 (32回登場)
「馬騰」登場回数
合計: 58回
0 8 16 24 32 0 桃園の巻 3 群星の巻 0 草莽の巻 20 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 32 望蜀の巻 2 図南の巻 1 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前