冒頭 勅拝(ちょくはい)とは、天子の詔勅や勅使を迎えるにあたり、臣下が勅命に対して拝礼を行う正式の儀礼です。勅命を「個人からの手紙」ではなく国家最高権威の命令として受け取るための手続きで、受命者の立場や統治の正統性とも結びつき...
冒頭 密旨(みっし)とは、表向きの詔勅や命令とは別に、限られた相手にだけ密かに伝える真意・内命を指す語です。吉川英治『三国志』では、朝廷の正式な「勅」を下す一方で、その受命者にだけ「密旨」を添えて具体の行動を促す、といった形で...
冒頭 詔勅(しょうちょく)とは、皇帝が国家の意思として臣下や諸勢力に下す命令・公布の総称です。吉川英治『三国志』では、官職の授与や討伐命令などを正統な権威づけに用いる「帝の命」として扱われます 。 概要 後漢末の動乱...
冒頭 二虎競食の計(にこきょうしょくのけい)とは、二匹の猛虎が同じ餌に引き寄せられて争えば、勝った側も傷つき、第三者がその隙に利益を得られるという発想にもとづく離間・誘導の策です。二者を直接討たず、利害や疑心を利用して共倒れに...
冒頭 尚書令(しょうしょれい)とは、後漢末から三国期にかけて中枢官庁である尚書台・尚書省を統轄し、詔勅や行政文書の処理、官僚機構の運用を総覧した高位の官職です。 概要 尚書は本来、天子の文書実務を担う官ですが、制度の...
冒頭 玉座(ぎょくざ)とは、皇帝が朝廷で政務や儀礼を行う際に坐す座で、転じて皇帝の権威や統治権そのものを指す語です。漢末の政変では、玉座の所在と占有が天子の安全と国政の帰趨を左右する政治問題となりました。 概要 玉座...
冒頭 陛下(へいか)とは、中国の皇帝など最高君主に対して用いられる敬称です。 概要 語源は本来、宮殿の階段の下を指す陛下という場所を介して君主に奏上するという宮廷作法に由来し、直接に君主を呼ぶことを避ける婉曲表現とし...
冒頭 中央政府(ちゅうおうせいふ)とは、皇帝の都に置かれた国家統治の中枢機関の総称で、詔勅の発布、官職の授与、諸州郡への命令などを通じて天下を統べる権威の源泉です。吉川英治『三国志』では、洛陽・長安・許昌(許都)など、都の所在とそ...
冒頭 徐州侯(じょしゅうこう)とは、後漢末の徐州(じょしゅう)に結びつけて与えられる侯爵号として作中で用いられる称号です。陶謙が劉備玄徳に対し、自身に代わって「徐州侯の封を受け」領地の統治を引き受けるよう迫った場面に見える語で...
冒頭 宣平門(せんへいもん)とは、漢帝の宮城に属する禁門の一つで、楼台を備えた城門です。 概要 吉川英治『三国志』では、長安の宮中が西涼軍に圧迫され、朝廷が対応に窮する局面で言及されます。侍従の一人が、帝が自ら宣平門...
冒頭 御内詔(ぎょないしょう)とは、天子がごく内々に下す詔書、またはその趣旨を指し、公式の手続きを経て公布される「詔」と区別される秘密命令です。 概要 「内詔」は本来、朝廷内の限られた者にのみ伝達される性格をもち、受...
冒頭 僕射(ぼくしゃ)とは、中国の官制で、尚書台など中枢官庁に属し政務の処理や上奏文書の取りまとめを担った高級官職の一つです。尚書令を補佐し、時代により「左僕射」「右僕射」などに分かれて置かれました。 概要 「僕射」...
冒頭 王室(おうしつ)とは、王(天子・皇帝)を中心とする支配家門と、その家門が体現する国家の正統性を指す語です。吉川英治『三国志』では、後漢王朝の天子と皇族(漢室)を軸に、政権の正当・不当を論じる場面で用いられます。 概要 ...
冒頭 密詔(みっしょう)とは、天子が人目を避けて特定の臣下に下す秘密の詔書です。公的な詔勅と異なり、宮中の監視や権臣の影響を避けて意思を伝えるため、伝達や保管にも秘匿の工夫を伴います。 概要 吉川英治『三国志』では、...
冒頭 尚書(しょうしょ)とは、後漢から魏・蜀・呉にかけて中枢の政務を扱った官職、またその官府組織を指す語です。詔勅の起草・奏上の取次ぎ・法令や人事の運用など、皇帝権力を実務面で支える職掌と結びつきます。 概要 吉川英...
冒頭 侍中(じちゅう)とは、後漢から三国時代にかけて置かれた宮中の近侍官で、天子の側近として奏聞や助言、詔勅に関わる機密の取次ぎなどを担った官職です。作中では宮中の要職として、人物の政治的立場や中枢への近さを示す肩書きとして用...
冒頭 嘉徳殿(かとくでん)とは、後漢の都洛陽の宮城にあった殿舎名で、皇帝が百官を集めて政務や儀式を行う場として扱われる建物です。何進が「天子…嘉徳殿において、崩御」と告げるように、霊帝の崩御の場所としても語られます。 概要 ...
冒頭 朝廷(ちょうてい)とは、天子を中心に公卿百官が政務と儀礼を執り行う中央政府の総称です。 概要 吉川英治『三国志』の時代における朝廷は後漢の献帝の宮廷を指し、都の移転や軍閥の専横によって統治機能が揺らぎつつも、官...
冒頭 天子(てんし)とは、天の命を受けて天下を治めるとされた君主、すなわち皇帝の称号です。吉川英治『三国志』では主として後漢の皇帝を指し、献帝が「天子の位」に立てられることや、禁門に掲げられる「天子」の威光が軍勢の行動を制する...
冒頭 勅令(ちょくれい)とは、天子や皇帝が国家の意思として臣下・諸侯に下す公式の命令文書、またはその命令行為です。吉川英治『三国志』では「勅命」「詔勅」「詔書」などの語でも現れ、権力の正当性や名分を付与する装置として扱われます...
献帝(けんてい)とは 後漢の最後の皇帝、名は劉協(りゅうきょう)。霊帝の子として生まれ、在位は189年から220年まで。形式的には皇帝でありながら、実権を握れず群雄に翻弄された悲劇の君主である。 生涯 幼くして父・霊...
尚書丁管(しょうしょ ていかん)とは 後漢末の官僚で、尚書(中央の詔勅や政務を扱う官職)を務めた人物。名は丁管。三国志正史や『後漢書』にも登場するが、記録は少なく、宦官勢力との関わりで名が残っている。 生涯 丁管は尚...
一 楊奉の部下が、 「徐晃が今、自分の幕舎へ、敵方の者をひき入れて何か密談しています」 と、彼の耳へ密告した。 楊奉は、たちまち疑って、 「引っ捕えて糺せ」と、数十騎を向けて、徐晃の幕舎をつつみかけた。すると、...