公孫瓚

公孫瓚(こうそんさん)とは
公孫瓚は、後漢末期に幽州を根拠に勢力を築いた群雄の一人。白馬義従を率いたことで知られ、劉備とも若い頃に学友として親交を結んだ人物である。
 
生涯
公孫瓚は遼西出身で、若くして盧植の門下で学び、同門に劉備・劉徳然らがいた。異民族討伐で功を挙げ、幽州方面で勢力を拡大した。特に騎兵戦に優れ、白馬に乗る精鋭騎兵「白馬義従」を率いて北方の異民族を撃退し、その名を轟かせた。
黄巾の乱後、群雄割拠の時代に入り、袁紹袁術らとも対立しつつ勢力を広げるが、やがて劉虞を殺害して民心を失う。最終的には袁紹との大規模な戦で敗れ、幽州の地位を失い、逃走の果てに自害して果てた。
 
人物
公孫瓚は勇猛果敢で正義感に厚い面を持つが、猜疑心が強く、部下や同僚を信用しきれなかった。初めは仁政を重んじたが、次第に苛烈さが目立ち、劉虞を殺害したことで大きく評価を落とした。
また、戦術面では騎兵を重視し、機動力を活かした戦いで異民族相手に成果を挙げたが、袁紹のような大軍を率いる群雄には対抗できなかった。
 
関連する人物
劉備盧植門下での学友。後に再会する)
盧植(恩師。劉備公孫瓚を教えた)
劉虞幽州牧。公孫瓚が殺害した)
袁紹河北を制した宿敵。最終的に公孫瓚を破った)
 
有名なエピソード
白馬義従を率いて異民族を破ったこと
幽州劉虞を殺害し、仁君の座を奪ったこと
袁紹との決戦に敗れ、妻子とともに自害したこと
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治三国志』では、劉備と同じ師のもとに学んだ「旧友」として登場する。初めは正義感の強い人物として描かれるが、やがて野心に溺れて劉虞を殺し、滅びの道を辿る姿が描かれる。その対比は、仁義を重んじて生き延びる劉備との運命の分かれ道として強調されている。
「公孫瓚」の基本情報
総登場回数
98回
活動期間
6巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
望蜀の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (73回登場)
「公孫瓚」登場回数
合計: 98回
0 18 36 54 73 1 桃園の巻 73 群星の巻 3 草莽の巻 15 臣道の巻 4 孔明の巻 0 赤壁の巻 2 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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