大尉
冒頭
概要
大尉は、朝廷の中枢に位置する職として、政務全般に参与しつつ、とくに軍事・国防や官僚統制に関わる権限を帯びたとされます。作中では、十常侍の専横期に司空の張温が大尉へ昇進する例が見え、官職の昇降が政局と結びつくことが示されます 。
歴史
後漢の中央政府では、皇帝を補佐する最上位の官職群が政治の正統性を支える柱となりました。魏の成立前後にも大尉は重臣の地位として機能し、受禅の工作が進む局面で、賈詡が大尉として相国の華歆、御史大夫の王朗と並び称されるなど、帝位移行を支える朝臣層の代表格として位置づけられています 。また魏朝では華歆が大尉に就く叙任が挙げられ、制度が新王朝の官制整備に組み込まれていることが分かります 。
関連人物
賈詡は大尉として、受禅をめぐる朝議の中核に置かれます 。華歆もまた大尉に叙せられ、魏の宮廷における重臣として登場します 。張温は十常侍の勢力下で大尉へ昇進し、官職人事が宮廷権力と連動する例となります 。
史実との違い