司空
冒頭
司空(しくう)とは、後漢から魏晋にかけての中央官職で、太尉・司徒と並ぶ三公の一つに数えられた高位の官です。董卓が献帝擁立後に荀爽を司空へ任じた例が見えるように、政権の中枢を固めるための要職でもありました 。
概要
歴史
後漢末の政局では、三公級の任免が実権者の意向で動きやすく、董卓が相国となって三公や地方官を一括して任じたことが描かれています 。魏の成立後も、陳群が司空に叙せられるなど、司空は引き続き最高位の文官職として置かれました 。
意味
語義としては「空(くう)」が土木・地理・工事に関わる職掌を連想させ、古くは国家の土木・営繕などを管掌した官とされます。ただし後漢末以降は、実務分掌の性格よりも、三公としての政治的地位や名誉・序列の意味合いが強まる場合もありました。
関連人物
荀爽が司空に任じられたこと、陳群が司空に叙せられたことが作中に見え、いずれも政権中枢の重臣として位置づけられます 。また、司空配下の属官名として「司空曹掾」が登場し、劉曄がその職にあると記されています 。
史実との違い