孫夫人

冒頭
孫夫人(そんふじん)とは、呉侯孫権の妹で、劉備玄徳の夫人となった女性です。呉では母の呉夫人に溺愛され、呉と荊州の同盟や領有問題にも関わる政治的結節点として扱われます。
 
生涯
呉で周瑜らが劉備を婚礼名目で誘い、害して荊州を得ようとする策が語られる一方、呉夫人は娘を謀略の囮にすることを許さず、婚姻は政治の具であることを示します。
のち孫権は、張昭の献策で「母危篤」の密書を荊州の妹へ送り、帰国の途に劉備の子阿斗を伴わせて人質とし、荊州返還を迫る構図を狙います。
孫夫人は阿斗を抱いて出奔しますが、趙雲張飛に阻まれ阿斗を奪還され、夫人のみ呉へ戻ります。 その帰還後、孫権は母危篤が偽りであったことを示し、呉と荊州の縁を断ったとして対荊州方針を推し進めます。
 
人物像
武技と気丈さを備え、呉の将たちに対しても礼法を命じ、命令に従わせる強い権威を示します。
また、呉以来の侍女たちが小剣や弓を帯びて随行するなど、彼女の周辺は軍事的緊張と結びついて描かれます。
 
血縁
兄は孫権、母は呉夫人で、母は孫夫人を「荊州に嫁がせてある可愛い娘」として強く庇護します。
 
関係人物
劉備とは夫婦関係にあり、夫の留守中に呉へ帰ろうとする行動が、蜀・呉双方の主従(趙雲張飛ら)を動かします。
孫権張昭阿斗を人質にする策を進め、周善が密使として荊州に赴きます。
 
有名なエピソード
孫権の密計で出奔した際、趙雲が船上で阿斗を取り返し、夫人側の制止を退けて幼君を国外へ出さないと断じます。
呉の追手に対しては、夫への害意を示すこと自体を不敵として退け、威圧によって追手を退かせます。
 
有名なセリフ
「呉へは帰りません」
「お坐りっ。ひざまずいて拝礼をするものです!」
 
史実との違い
吉川三国志では孫夫人の出奔と阿斗をめぐる奪還劇、帰還後に孫権が母危篤の偽りを明かして対荊州方針へ転じる過程が明確に物語化されます。
「孫夫人」登場回数
合計: 0回
0 0 0 0 0 0 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約4時間前