渤海郡
冒頭
概要
郡は州の下位にあたり、太守などの官によって戸籍・徴税・治安維持・兵糧や兵員の動員が管掌されます。吉川英治『三国志』では「渤海」は河北の諸地方の一つとして現れ、袁氏勢力の基盤を構成する地域名として扱われます。袁紹の没後、長男の袁譚が「甘陵、安平、渤海、河間など」の諸地方を押さえつつ兵力を集め、兄弟争いと曹操軍の進攻が絡み合う中で、この地方名が出てきます 。
歴史
後漢末の河北は、州牧・刺史や有力軍閥が広域を押さえ、各郡県を兵站と徴発の基盤として戦争遂行に組み込んでいきました。作中でも、袁譚が諸地方を転戦・掌握して兵力を増し、やがて南皮へ落ちのびる流れが示され、渤海地方が袁氏の内訌と曹操の河北経略の文脈に置かれています 。
関連人物
史実との違い