澠池
冒頭
澠池(べんち)とは、洛陽の西方にある地名で、吉川英治『三国志』では西涼の董卓が兵馬を進めて駐屯し、洛陽の政変へ介入していく際の前進拠点として現れる土地です。董卓の軍勢が「澠池(河南省・洛陽西方)まで来ている」と伝えられ、朝廷側の人物がその動静に神経をとがらせる状況が描かれます 。
概要
作中の澠池は、都洛陽の郊外に当たる地点として位置づけられ、外地からの大軍が都へ迫るときに、いったん兵を止めて様子をうかがえる距離感の土地として扱われます。何進が召し呼んでも董卓が澠池に兵を留め、洛陽内の気配を探るという構図が示されます 。
歴史
澠池への駐軍は、後漢末の権力中枢が動揺する局面で、外部勢力が朝廷へ圧力をかける実力行使の前段として機能します。十常侍側も、董卓が澠池附近まで来ていることを当然把握して対策を急ぎ、禁中の警備を固める動きへつながります 。
関連人物
董卓は澠池に兵馬を駐めたまま洛陽の情勢を測り、のち帝の一行が還幸する場面でも、澠池に留まっていた董卓の軍勢が前へ出て存在を示します 。また、何進が董卓を招こうとする一方で、十常侍がこれを警戒するなど、澠池は何進・十常侍・董卓という対立軸が交差する地点となります 。