盧植

盧植(ろしょく)とは
盧植は、後漢末期の儒学者であり、政治家・武将でもあった人物である。三国志においては、劉備の師として知られ、彼の若き日々に大きな影響を与えたことで重要な存在となっている。
 
生涯
盧植(紀元?〜192年)は涿郡涿県の出身で、儒学を修めた学者であった。政治の世界に入ると司隷校尉や尚書といった官職を歴任した。黄巾の乱が勃発すると、討伐軍の主将の一人として派遣され、張角らと戦ったが、宦官勢力の妨害により失脚する。その後も朝廷に仕えるが、董卓の専横の時代に失意の中で病没した。
 
人物
盧植は誠実で学識豊かな儒者であり、礼学に通じた人格者として名高い。師としても信頼を集め、多くの門弟を育てた。劉備玄徳も若き日に盧植に師事し、儒学と人の道を学んだと伝えられる。
 
関連する人物
劉備玄徳の師であり、彼の人格形成に影響を与えた。
同じく儒学者の鄭玄や馬融とも関係がある。
黄巾の乱では張角を討伐するために軍を率い、同じく討伐軍に名を連ねた皇甫嵩や朱儁と並んで記録される。
 
有名なエピソード
黄巾の乱の際、盧植は討伐軍を指揮して張角を追い詰めたが、宦官に賄賂を贈らなかったために中傷され、罷免された。このため反乱の鎮圧が長引いたともいわれる。潔白さが災いした例として知られている。
 
吉川英治三国志での扱われ方と史実との違い
吉川英治の『三国志』でも、盧植は劉備の師として描かれ、劉備が若き日に礼学を修めた背景を与えている。史実同様、黄巾討伐の将軍としても登場するが、物語では劉備の人間形成を語る重要な人物として強調されている点が特徴である。
「盧植」の基本情報
総登場回数
42回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
桃園の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (42回登場)
「盧植」登場回数
合計: 42回
0 10 21 31 42 42 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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