轅門の戟

冒頭
轅門(えんもんのほこ)とは、呂布劉備袁術方の紀霊の争いを停めるため、陣門のそばに立てたの枝鍔を遠射して「和睦」の成否を決めさせた出来事(およびその故事)です。
 
概要
吉川英治三国志』では、小沛を攻める紀霊の大軍に対し劉備呂布へ救援を求め、呂布が両軍の間に出て双方を同席に招く流れの中で行われます。 その場で呂布轅門のそばの地面へ逆しまに突き立て、席から轅門までが百五十歩であることを示した上で、枝鍔に矢を当てられたなら「天の命」として和睦せよ、と条件を立てます。
 
意味
呂布が射た矢はの枝鍔に命中し、紀霊劉備の双方に兵を退く口実を与える裁定となります。 このため「轅門」は、武威や射術の誇示で相手を屈せしめること、また戦を停めるための象徴的な一矢といった文脈で語られる故事として位置づけられます。
 
関連人物
呂布は後にこの出来事を「轅門を射て」劉備の命を救った恩として持ち出し、劉備側との確執の場面でも引合いに出されます。 また呂布最期の場でも、呂布劉備へ同じ恩を言い立てる形で回想されます。
 
史実との違い
正史にも呂布劉備紀霊の衝突を仲裁した旨は見える一方、轅門を立て百五十歩の遠射で和睦を決するという構成や演出は、演義や小説で物語化されやすい部分です。
「轅門の戟」登場回数
合計: 2回
0 0 0 0 1 0 桃園の巻 0 群星の巻 1 草莽の巻 1 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約4時間前