隴西

隴西(ろうせい)とは
隴西は中国西部の古代地名で、現在の甘粛省定西市一帯にあたる。後漢時代には隴西郡が置かれ、西涼(せいりょう)と並んで辺境防衛の要地とされた。
 
歴史的背景
隴西は黄河上流域に位置し、シルクロードと中原を結ぶ交通の要衝であった。羌族や西域諸国との接触が多く、軍事的にも重要な役割を担った。
漢代には多くの名士を輩出した地域でもあり、「隴西の李氏」と呼ばれる李氏一族(後に唐の李氏王朝に繋がる)が有名である。
 
三国志での関わり
三国志の時代、隴西は西涼と同様に董卓馬騰韓遂といった勢力と関係が深い。董卓自身も隴西臨洮の出身であり、この地から台頭して中央に進出した。
また、馬超は「隴西の豪族」として知られ、曹操との戦いで隴西の騎兵を率いて活躍した。
 
関連する人物
董卓(隴西臨洮の出身で、中央で権力を握った)
馬騰(隴西の豪族で、馬超の父)
馬超(隴西の騎兵を率いた勇将)
李氏一族(隴西を本貫とする名門)
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治三国志』でも隴西は董卓の出自や馬騰馬超の拠点として言及される。西方の荒々しい風土が、董卓馬超の剛毅な人物像と重ねられ、物語に奥行きを与える役割を果たしている。
「隴西」登場回数
合計: 26回
0 5 11 16 22 1 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 2 図南の巻 0 出師の巻 22 五丈原の巻
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