十常侍
張均のことがあったので、十常侍も反対せず、むしろ自分らの善政ぶりを示すように、ほんの形ばかりな辞令を交付した。 その中に、劉備玄徳の名もあった。 それによって、玄徳は、中山府(河北省・定県)の安喜県の尉という官職についた。 県尉といえば、片田舎の一警察署長といったような官職にすぎなかったが、帝命をもって叙せられたことであるから、それでも玄徳は、ふかく恩を謝して、関羽、張飛を従えて、即座に、任地へ出発した。 もちろん、一官吏となったのであるから、多くの手兵をつれてゆくことは許されないし、必要...
本文
桃園の巻
三国志